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2016/5/16
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- 応力・歪・水圧・水位変化の観測研究
応力・歪・水圧・水位変化の観測研究
東濃地震科学研究所(TRIES:トリース)で開発した計器で観測されたデータを解析することによって地下水の流動と応力・歪・傾斜変動の関連を明らかにする研究を行っています。
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2011年3月11日東北地方太平洋沖地震(M9.0)による水位変化
2011年3月11日東北地方太平洋沖地震(M9.0)による水圧と応力変化
戸狩観測点(TGR350)では、地震から約1カ月間で14m地下水位が上昇しました。他の観測点でもこの地震によって水位が変化しました。
200mステージ観測点(STG200)では、地震から約1カ月間で水圧が0.14MPa上昇しました(水位にすると14mの上昇) 。またこの水圧の上昇に伴って花崗岩中の応力が変化しました。
200mステージ観測点(STG200)の概略図とトリース周辺の地下構造モデル
200mステージ観測点(STG200)に設置した応力計(鉛直成分)と水圧計で観測された2011/3/11東北地方太平洋沖地震(M9.0)の地震記録(14時47分から14時55分まで)。花崗岩内の応力変化( 黒線)と水圧変化(赤線)が非常によく似ていることがわかりました。