
2016/6/21
2016/4/16熊本地震によって岐阜県瑞浪市内(震源距離665㎞)の地下水位が変化
2016年4月16日に発生した平成28年(2016年)熊本地震(M7.3)の地震動に伴う間隙水圧/地下水位変化が岐阜県東濃地域(震源距離665km)にある瑞浪超深地層研究所内観測点STG200およびSTG200N、戸狩観測点TGR350において観測されました。2016年5月12日0時時点での各観測点の間隙水圧変化および水位変化は、STG200NとSTG200で約25kPaの水圧上昇(水位で2.5mの上昇)、TGR350では1.9m水位が上昇しました。2016年6月8日時点でも水圧/水位上昇は続いています。
解析結果については5月22日から5月26日にかけて千葉県千葉市幕張メッセで行われた日本地球惑星科学連合2016年大会で研究発表を行いました。
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熊本地震(M7.3)前後のSTG200およびSTG200N観測点の間隙水圧(地下水の水圧;図上)記録 [STG200 (赤線),STG200N (緑線)]。下図はSTG200Nにおける応力地震動記録。記録は20Hz値 (1秒間に20回観測し記録)。
各観測点における間隙水圧(地下水の水圧)記録[STG200 (赤線),STG200N(緑線)、STG300(青線)]とTGR350における地下水位記録(ピンク線)、およびSTG200観測点における気圧記録(黒線)。図中の各記録は左図20Hz記録を1時間に間引いた1時間値。
図中の縦水色線が熊本地震(M7.3)の発生時間。図上の矢印が水圧10kPa、水位100㎝(1m)の大きさを示しています。