

2016/1/12
2016年1月6日の北朝鮮付近を震源とする地震波
2016年1月6日 10:30頃に観測された地震波
日本時間2016年1月6日10:30頃、日本国内各地で北朝鮮付近を震源とする地震波が観測されました。気象庁は、このイベントと前回のイベント(2013年2月12日)の震源を以下のように推定しています。
今回(2016年1月6日):
北緯 41.3度
東経 129.1度(図1星印)
前回(2013年2月12日):
北緯 41.2度
東経 129.3度
-
- 図1:気象庁による震源(★)と
当研究所設置の観測点(▲)の位置関係
東濃地震科学研究所は、瑞浪市と土岐市の複数個所にボアホール観測点を設置し、岐阜県東濃地域の地殻活動の観測を行っています。これらのボアホール観測点で観測された、北朝鮮付近のイベントの波形例は図2の通りです。
図2の2つのイベントの波形の比較から、
・ 2つのイベントの位相(波形の山と谷)が良く一致していること
・ 赤(2016年)よりも黒(2013年)の方が、振幅が大きいこと
が分かります。
-
- 図2
-
- 図2
-
- 図2
図2;東濃地震科学研究所の戸狩観測点(図1の▲)で観測された速度波形。黒が前回(2013年)のイベントの波形で、赤が2016年の波形。一番上が上下動成分で、その下の2つの図は、水平動成分(N18E方向とN288E方向)。